pixivインターンが最高のUXだった件

はじめに

3/6〜3/16の間、pixiv SPRING BOOT CAMPに参加してきました!

インターンを知ったきっかけ

高専本科はこの3月で卒業となりましたが、引き続き専攻科に進み学生期間をextendしたため、春インターンを探していました。しかし、春インターンは意外と公に募集してるところ少ないんですよね...。そんな最中に人事のkamikoさんがFacebookにシェアされていたインターンの案内を見てこれしかない!と思い応募を決めました!

インターンの選考

選考はフォーム入力による書類選考と面接の2つでした。過去にpixivインターンに行かれていた方々を見ているとめっちゃハイレベルな方ばかりだったので、選考の間はビクビクしていました...

インターンでやったこと

10日間のインターン(自分は卒業式出席のため9日で撤退...)は、チームに分かれて「世界に向けた創作活動が盛り上がるサービスを作るハッカソン形式のインターンでした。クリエイター向けサービスを展開しているpixivらしさあふれるテーマです。

企画立案

初日の説明会の後からさっそく各チームに別れて企画立案が始まりました。
テーマには大きく分けて「世界に向けた」と「クリエイターに刺さる」という要素がありますが、話し合いを続ける中でこの2つがかなりトレードオフになりがちで、チーム内でもかなり意見が食い違って前に進めなくなることがありました。また、思いつくアイデアが既に存在することが何度も繰り返され、かなり精神的に参りました。

最終的に私達のチームでは「作品作りのための資料写真撮影代行サービス」という方向性で決まったのですが、今回の企画立案では「サービスを利用するモチベーションがあるのか?」というところがチーム内で大きなカギとなりました。チーム内ではサービスのモチベーションを「お金が貰える」ことで確保しようと考えていましたが、中間報告会のフィードバックでは「クリエイターを支援するファンの立場からすると、お金以外の見返りの方が魅力的」という意見をいただき、pixiv社内でのユーザのモチベーションの考え方を踏まえてアドバイスをいただきました。

イデア出しに苦しむ経験はプロコンに参加した時もありましたが、今回のインターンではpixivに携わっているビジネス職・アイデア職のメンターさんがそれぞれ付いてくださっており、詰まっているときにとても的確なアドバイスをいただけたのが幸いでした。

プロトタイプ作成

インターンの間に中間報告という形でLTが3回ありました。その都度、完成状況をプロトタイプで公開していくのですが、今回はSketchでざっくりUIを組み立て、それをProttに投げて画面遷移を行うという方法でプロトタイピングを行いました。このフローを実務で利用したのは初めてでしたが、Sketchの有能さは去ることながら、Prottの手軽さ、プレゼンに使用したときにめっちゃ便利だということ、チーム内でサービスのクリティカルな部分を共通認識できたことがとても良かったです。

ゴリゴリ実装

チームのエンジニア全員がRailsの開発経験があるということで、今回はRailsを採用することに決めました。自分はUIデザインを担当していたこともあり、フロント側の実装にまわって、ただひたすらにSassとerbを書いてました。
最初はアプリとWeb版の両方を実装する予定でしたが、残りの開発時間を考えてアプリ版を捨てたことは英断だったと思います。

pixivで2週間インターンを行ってみて

社員一人ひとりが自分のサービス、技術に誇りを持っていると感じた

インターン期間中、社員の皆さんと食事に行ったり、社内のイベントでお話を聞く機会が何度とありました。その中で、自分の携わっているサービスのことや、サービスで使われている技術について熱く語ってくださったのが印象的でした。

社内の雰囲気がめっちゃイイ

社員同士のコミュニケーションを取りやすくなるような工夫が随所になされており、社内の雰囲気がめっちゃいいなぁと感じました。水曜日には社員全員が参加する全社会というものがあり、その後に社員全員でランチを取る機会もあります。また、就業時間後に社内で鍋パが行われたり、Switch発売直後ということもあり社内の大きなモニターを使ってゼルダをやっている人がいたり、とてもフリーダムな感じでした。

技術力が半端なく高い

インターン期間中、pixiv nightという一般公開の勉強会に参加させていただいたのですが、そこではpixivにおける画像処理技術のアレコレを聞くことができました。以前、イラストレーターの友人がpixiv FACTORYというグッズ制作サービスを教えてくれたのですが、そのときにアップロードした画像がグッズになった際のプレビューがとてもリアルで感動した覚えがあります。pixiv nightではこのプレビューをどうやって制作しているかを詳しく聞くことができてめっちゃエモかったです。また、FACTORYの話以外にも画像処理系のお話をいくつか聞くことができて、画像処理は他のIT企業にないpixivならではの強みであると感じたとともに、pixivは画像処理系の研究を役に立てられる貴重な場所であるなぁと感じました。

「クリエイターファースト」の意識が大切にされている

pixivではクリエイター向けのサービスを提供していることもあり、クリエイターファーストの意識がとても大切にされていると感じました。この意識はサービスのUI/UXに反映されているだけでなく、サービスを作っている社員の皆さんも「クリエイター」として、待遇、福利厚生や社内環境といったところで意識されているのもイイなぁと思いました。

まとめ

今回のインターンでは、新規サービス立案の際に必要なことを短期間で集中的に学ぶことができたと感じます。自分はエンジニアとデザイナの立場で参加させていただきましたが、エンジニアリングもデザインも、アイデアなしには進めることができません。
そうした面で、チームの皆さんと一つのアイデアをとことん話し合い、メンターさんからアドバイスを貰いながら一つのプロダクトを完成させることができたことは、今まで自分が得意でなかった分野を伸ばすとても良い機会になったと思います。今までアイデア出しは敬遠してきた部分も多かったですが、今回のインターンで(苦労しながらでしたが...笑)「アイデア出し楽しい!」と思うことができたし、企画職もいいなぁ、と思うことができたのがとても良かったです。

お世話になった社員の皆さま、メンバーの皆さま、2週間本当にありがとうございました!!